百合の花が枯れ落ちる

朝月桜蕾。

可愛い名前で周りから羨ましがられる事も少なくは無かった。

私はこの名前が嫌い。

名前とイメージ通りなら良かっただろうが

生憎私は世間渡りは上手くないし

お世辞も言いたくない

何故人様にニコニコ愛想振りまかなければ

いけないのだろう。

人と関わるのは疲れる。

極力口開きたくないのに

私は今日も隣の人にイライラさせられている。

それは......

「桜蕾ちゃん!桜蕾ちゃんはどう思う?」

大きい瞳をキラキラ輝かせ無口な私に一方的に話しかける人。

「....」

今日も無口を貫く。

「あ、、今話しかけたらいけなかったやつ?!」

はぁ、本当煩い。ほっといたらいいのにさ

「煩いんだけど、」

その一言でクラスは静まる。

「あ、ごめん!」

はっきり言って嫌いな人。苦手どころか嫌い。

私は静かにスマホを片手に教室を飛び出した。

スマホ画面にはこちらを振り返り笑う女の子

「愛里菜、、、」

スマホ画面を見つめていく内に視界がぼやける

私は元から冷たかった訳では無かった。

あの日までは。