千秋先生は極甘彼氏。


 
 「ギュッとしたい」

 彼が抜けてしまわないように気をつけながら起き上がった私はそのまま身体を捻って柾哉さんに抱きついた。しかし、そう簡単にはうまくいかず、お腹の中から彼が出て行ってしまう。

 「抜けちゃった、」
 
 ちゅるん、と液体の膜を被ったソレが猛々しく天を向く。柾哉さんのお臍のあたりでふるりと震えるソレが可愛くて手を伸ばした。

 「果穂…っ、」

 柾哉さんの脚の上に跨ると静かに腰を下ろす。彼の肩に片手をついて、もう片方の手で丸い頭を撫でながら自分の中に引き寄せた。途端に柾哉さんの眉間に皺が寄る。

 「くぁ、…っ、」

 ひと呑みにした彼を煽るように腰を揺らした。縦揺れの方が好きらしいが、脚が辛い。ぐちゃぐちゃになった下生えを擦り付けるように腰を揺らすと喉の奥から唸めき声が聞こえた。

 「…っ、果穂、」

 洗いざらした黒髪に手を通す。くしゃくしゃに撫で回して唇を押し付けた。薄く空いた唇が私を誘っている。騙されるまま差し込めば、熱くて柔い弾力のあるものに絡みとられた。
 
 「…っ、ふン…っ」
 
 鼻から抜ける声が甘く掠れて焚き付ける。並々に注いだコップから水が溢れるように、彼が穿つそこから愛液が溢れ落ちた。四肢を汚し粘着質のある液体が肌の密着を促す。

 薄目を開けて見つめた先には、獰猛さを忍ばせた欲以上のものをたたえた瞳が私のことを探るように見つめていた。

 目が合って嬉しくて彼を締め付ける。離れたくない、と駄々をこねる子どものように彼の腰に脚を巻き付けた。グッと下腹部か押し付けらて揺れが大きくなる。小刻みに様子を伺っていたそこはもう、操縦士を失った暴れ馬車のようだった。

 「ぁあ、っ、…っ、あぁんっ、ひぁっ、」

 酸素を求めた唇はそれでも銀糸に繋がれてすぐに蓋をされた。唇の端から漏れ落ちる声が、生き物のように跳ねている。柾哉さんの片手が波打つ胸の膨らみを包みこみ柔く揉みしだき始めた。その手つきはひどく優しくて、腰の動きと裏腹なのがひどくもどかしい。