高校生になってから3ヶ月が経った。

だいぶ高校生活にも慣れてきたようで雰囲気がだんだん緩んで来ている。

今朝も学校に来たはいいが、なんのやる気も出なくて、私はホームルームも上の空で聞いていた。

「…じゃあ、今日はもう一つ。うちのクラスに転校生が来た。仲良くしてやれ」

扉をガラガラ引く音に反応して、目線がそっちの動く。

現れた人に私は驚いた。

その人は公園で話しかけてきた、綺麗な人だった。