あっくんからは、
まるでいなかったような扱い。
てかっ、私は、
『勉強教えて』って頼んだのに...............
あっくんってば、覚えてない.........の?
「..............................」
「ねぇ、あっくん?」
あっくんは、私が話しかけても、
基本的に、全然聞いてくれない............っ。
目の前にいるあっくんこと、
藤光朝都は。
教科書を見て、
勉強をしてる風になっているけど。
その片手に、
持っているのは間違いなく...........................
チョコチップが入った〝スコーン〟
たぶん、
あっくんが作ったやつなんだろうけど。
ものすごく美味しそうで..............................
ぐぅぅぅ.....................っ‼︎
と鳴る、私のお腹の音。