卒業式が終わった。


「ひまりーっ」


そう走って来たのはスーツを着た理央。


「そつぎょう、おめでと!」


そう言ってお花をくれた。

あたしは更に号泣。


「がっこ、いそがしのに、りおのおせわ、ありがと」


え、こんなん言えるようになったの。

涙が止まらない。


「学生なのに理央産んで、寂しい思いいっぱいさせて、全然駄目なママでごめんね」


そう言ってあたしは理央を抱き上げた。


「まって!」


そう言って理央はママの方に走って行った。


「ひなた、みあ、こういち、かい」


そう言って1人づつに花束を渡して行く。

陽咲と実愛はいつものことだが、凰市と華衣も珍しく泣いている。

あたし達は涙でボロボロなまま、写真を撮った。