先生 ♀ × 生徒 ♀

「お姉さーんっ」

「可愛いね」


そう言ってあたしらの肩に手をまわしてきたのは男の人二人。


「何組でやってんの?」

「来てくれるのー!?」


実愛は言った。

あたしらは二人を連れて教室に向かった。


「はい、これメニューね」


あたしは二人にメニューを渡した。


「ね、ライン教えてよ」

「彼氏居るの?」

「そーゆーのはちょっと...」


あたしと実愛は軽くかわす。


「ちょっと...」

「嫌がってるだろ」


遥の声を遮って華衣が言った。


「なんだよこのチビ(笑)」

「こいつらになんか用?」


凰市が立ち上がった。


「チッ、行こうぜ」


二人組は行ってしまった。


「あ、ありがとう...」


実愛が言った。


「ったく、お前らほんと男見る目ねぇーんだから」


華衣は少し怒って言った。


「遥もありがと」

「んーん、私は何もしてないよ」


そう言ってニコッと笑う遥。