カスタム

黒ずみもニキビも知らなさそうな、
真っ白な肌。

太陽の光を透かしながら柔らかく揺れる髪の毛。

吸い込まれそうなくらい大きな瞳と、
それを縁取る影を落とすほどの長い睫毛。

通った鼻筋と主張しない小鼻。
色づいた唇。

膝上のスカートから覗く足はスラッと細い。




……あぁ、羨ましい。


この世界に生れおちたその瞬間。

すでに私との間には大きな差があったなんて。



周りからの目線も、評価も、人生も。

顔ひとつで全部変わってくるのに。



だからしょうがなかったの。

クラスの男子たちが、ゲームのキャラや装備に課金するのと同じ。


課金先がゲームだったか顔だったか。

それだけでしょ。




「うん。そうだね。間違ってないよ。いいんじゃん、君の顔なんだし。君の人生でしょ」




上辺だけの言葉じゃない、社交辞令でもお世辞でもない。


真っ直ぐな言葉があたたかった。

黒く渦巻いていたものが溶けていく感覚がした。