溺愛彼氏★失恋したらチャラ男が一途な本性を現しました

「俺がミユを仲間外れにするとか、有り得ないから」

 さぁ、お手をどうぞと言葉を添える。真顔になったのはほんの一瞬で、わたしが素直に手を取り立ち上がればいつもの片桐だった。

「ところで、マンゴープリン食べる時、カップル割り使ってもいい? 給料日前でぎりぎりなんだよ」

 また趣味関連の出費があったに違いない。片桐はバイクに限らずハマると見境がなくなる所があり、多少無理してでも欲しい物は必ず入手する。

「片桐に払わせてばっかりだし、たまにはわたしが奢る」

「えー、カップル割り使えば良くない? おまけでソフトドリンクも付いてくるんだぜ?」

「じゃあ、ソフトドリンクも奢ってあげる。カップルじゃないのに特典をズルして利用しちゃ駄目ーーって何よ?」

 片桐がじっと見詰めてきた。

「ミユは真面目だなぁと。んなの適当に誤魔化せばどうにでもなるのに。律儀というかバカ正直というか」

「融通がきかない頑固者とでも言いたいんでしょ?」