「あちっ!!!」
「あー、漸ちゃん
ちゃんとフーフーしてよ」
「おかゆってさ
…
久々食べたけど
…
こんなマズく作れんだな」
バチン!
お兄ちゃんの肩を思い切り叩いた
「痛ってー…
病人に暴力反対!」
お兄ちゃんは寝て起きたら
元気になってた
「漸ちゃん、ちょっと貸してよ!
私がフーフーしてあげるから…」
フーフー…フーフー…
「はい…アーン…」
「アー…あつっ!!!」
「まだ熱かった?」
「こんな熱いのに
マズさを感じるってスゲーと思う」
バチン!
「痛ってー!」
「せっかく頑張って作ったのに!
熱で味覚おかしくなったんじゃない?」
「かな…?
瑛茉も食べる?」
フーフー…フーフー…
今度はお兄ちゃんがフーフーしてくれた
「はい…アーン…」
「あち…んー…ん?…んー?」
「どぉ?」
私が作ったおかゆは
たしかにマズかった
米と熱湯
マズいのにムダに熱い
それから…
お兄ちゃんがアーンてしてくれたのが
めちゃくちゃ恥ずかしすぎた
「漸ちゃん
私も熱あるのかも…」
「え?もぉうつった?」
お兄ちゃんの手が私の額に伸びて
自然と身体が逃げた
「瑛茉?どーした?そんな具合悪い?」
たぶん自然じゃなかった
不自然
「んーん…マズかったから…」
「だろ!
マズいよな」
バチン!
「痛っ…」



