「帰り、どこか寄るの?」
本田さんとの間に割って入ってきた熊さんが表情の無いまま問いかける。
「図書館寄ろうかなって」
「なら昨日気にしてたアイスを二人分買ってきて。先に食べてて良いから」
一瞬意味がわからなかったけど、昨夜テレビで見たアイスのCM見て思わず美味しそうと呟いたのを覚えていたんだ。確か熊さんはテレビを見ず本を読んでいたはずなのに。
そしてこれが熊さんの気遣いだってことが私にはわかる。
何だか違う人のように思えて戸惑ったけれど、ちゃんと私の知っている優しい熊さんでホッとした。
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