「乙女ちゃんが森野に弁当持ってきてるのに連絡つかないって困ってたから連れてきちゃった」
あははー、と笑う本田さんに視線を向けた後、こちらを熊さんが見るので慌てて、
「お弁当忘れてたから届けに来ました。
電話したけど繋がらなくて帰ろうと思ったら本田さんが案内して下さって」
「打ち合わせ中で出られなかった、すまない」
私を見て熊さんは特に動揺することも無いけれど、何だか私はドキドキしながら上目遣いでお弁当の入った紙袋を渡す。
「ちょっと待ってて。おい本田、話がある」
熊さんは紙袋を受け取ると、本田さんの腕を掴みこちらから離れて二人で何か話しているようだ。
本田さん格好いいな。大人の熊さんの隣にいてしっくりくる。
何故かその映像にショックを受けながら開けっぱなしのドアを閉めようとしたら、全員が呆然とこちらを見ていて慌てて挨拶をした。



