「お姉ちゃんは熊さんに出会って凄く幸せだった。 だから、みんなが幸せになっている未来があったかもしれないって思うのは駄目なのことなの?」 「いや、駄目じゃ無い」 思う、もしも、もしもって。 一つ、何か少しだけ違えばみんなが幸せな未来だってあったはずなのに、私はその可能性が消えたことが未だに許せないのだ。 「でもね」 熊さんが俯いたままの私の手を取った。 大きくて熱い、熊さんの手が私の両手をすっぽりと包む。