「もしかして、熊さんと離れたいの?」
急に深刻そうに声をかけられ、私は返答に悩む。
「熊さんにはよくして貰ってるし、何不自由なく生活させてもらってる。
でもさ、本来ここにはお姉ちゃんと熊さんの新居だったんだよ。
いずれ熊さんだって好きな人が出来るだろうし、そんなとき私がいたら絶対熊さんは遠慮してしまうもん」
「それは考えすぎじゃ。第一まだ一緒に生活し始めてそんな経ってないし大学進学駄目とか言われた訳じゃ無いんでしょ?」
「むしろ予備校どうするのか聞かれたよ。
一緒に住んでる期間はまだ短いけど、大学四年も経てば熊さんは35歳くらいだよ?お相手の女性だってそんなに待ちたくないだろうし、女子大生と同居している彼ってのもまずいでしょ。
大学行きながら一人暮らしするには今の私には贅沢だと思うし、公務員は専用の宿舎あるから安く住めるし。
私そんなに勉強得意じゃ無いから、大学で何を学びたいとか思いつかないし、どうせ進学してもお金の無駄遣いってもんだから良いの」
私がそう言って笑うと、真奈美が悲しそうな顔をした。



