乙女と森野熊さん



「ちょうど来週乙女の家にお泊まりなのでパジャマ姿写真に撮ってきます!」


「素晴らしい!でもそこ僕が参加する方がよりよいものが出来ると思うんだよね」


「呼びませんよ、秋山先輩なんて」


「わかった!僕が女装すれば良いよねっ!」


「来ないで下さい」


秋山先輩と真奈美が盛り上がっているのを私が表情も無く断ると、わざとらしいほど先輩が悲しげな顔になる。


「会長なのに・・・・・・」


「部長なのか会長なのかどっちなんですか?」


「部長兼会長だよ、秋山先輩」


へぇ、とどうでも良い気分になりながら真奈美の言葉に返す。


「せめてウェブ会議を・・・・・・」


「ねぇ、可哀想だから少し先輩も混ぜてあげようよ会長だし」


悲しげな先輩の態度に真奈美が助け船を出し、私が渋々頷けば先輩は一気に笑みを浮かべる。


「ではしばらく山浦さんのプライベート密着と言うことでヨロシク!」


「はい?」


笑顔で手を叩いた先輩に真奈美も笑みを浮かべている。もしかして二人にはめられたのだろうか。完全にシナリオ通り!という悪い顔を先輩はしている。

でも真奈美はとても楽しそうだ。勝手に盛り上がる二人を前に、私はその様子にホッとしていた。