青天、哉。





遺品整理で、ボロアパートにやってきたちかげは、何も言わなかった。


ただ、帰り際、私に一つの質問をした。


「あんた、一体何者なの?」


私は答えなかった。


ここで答えてしまったら、そうなってしまう。


ちかげがその後、どうなったのかは知らない。


生きているのか、死んでいるのかも知らない。


何も知らない。


だから、ちかげの話は、もうこれで終わりでいい。