すると少ししてシェアトは出会った時のことを淡々と話し始めた。

「君と僕が出会ったのは、今からちょうど7年前。君が10歳の時だよ。あの時から君は自分に興味がなかった。君はどこか遠い目をしていて、自分の名前も覚えてなかった。周りのことなんて興味が無い。でも、話していくうちに君は僕にだけは心を開いてくれていた。それが嬉しかったんだ。けど、それから、数日後、僕は自ら死を選んでしまった。」

シェアト…？何を言ってるの？私とあなたは前から出会っていたの？

「僕は、君が心残りで、あの狭間で精霊として生まれ変わった。僕は君が来ることを知っていたのかもしれないね。」

　そういうとニコッと微笑んだ。

「私、思い出したよ！シェアト。私ずっと探してたの。どうして居なくなったの、？私を置いてどうして？」

　私はその場で泣き崩れた

「私、あなたと出会う前からずっと、この世に未練も何も無くて、生きるも死ぬも興味がなかった。」