君の言葉で朝焼けを迎える

倦怠感に包まれて足を家の外に引きずる。


何も変わらない日常。

気温は若干上がりクラスの雰囲気が良くなる一行、私の周りには誰もいない。


当然のことかと苦笑をする。


このループは呪いのように離れられないし一生着いてくるものなのか。


あの銀髪の「イケメン」さんとは会うこともなく、これからもどうせ関わりはないのだろう。


何故かその現実に安心している自分もいて。


教室のカーテンから覗く空は吐き気がするほど明るくて澄んでいる。


朝の早い時間帯は静かで教室は私一人だけで自分の世界に入り込めるような気がする。


下を見ると運動部が朝練などをしていて、こんなに暑いのに。良くできるな、とう。


「あ・・・。」


ハードルを飛び越えてゆくフィギュアの中に例の銀髪の男子が横切る。


軽やかに飛び越えてくそのフォームは物凄く綺麗で光に照らされた顔は輝いていた。


私とは異なる次元の話だけど。