落ち込んでいると担任の先生が入ってきて、みんなが「わあああ!!」と歓声を上げ始めた。


「超あたりじゃん!サイコー!!」 「HRも短いしめっちゃ良いじゃん。」「神引きっっ」そんな声が矢継ぎ早に耳の中に入ってきた。


「んじゃ、挨拶するからな!」の一言で私の中学2年生としての生活のスタートが始まったのだ。


先生の名前は前田先生といって、理科の先生。ユーモラスなのが特徴だとか。


そして、教科書と書類の配布、学年集会が終わるとクラスでの自己紹介が始まった。


出席番号一番の浅見さんはトップバッターで明るくてかわいい笑顔でみんなに話していて、最後には大きな拍手がクラス内で沸き起こった。

そのあと、2番、3番とまるでカウントダウンのように自己紹介が繋がっていき、みんなうまくいっていた。

人前で話すのが苦手だから、シンプルに終わらせよう、そう自分に言い聞かせていた。