君の言葉で朝焼けを迎える

がちゃり、ドアは開かれて部屋の中に射たおよそ5,6人が一斉にこちらを見ている。


視線が刺さってきてすごく居心地が悪い。 体が震える感覚が神経から手に伝わってきて倒れそうだ・・・。


「ほら、後輩、自分の口で説明しな?」

え、そんなのは無理。 だってずっと来ていなかった。 みんな怒っているかも知れない。 迷惑かけていたのかも。

「あの時」から私は永遠に変われていないんだ。弱いまんまで。

そうすると先輩は首を軽く傾げてから口を開いた。

「先生〜去年全く来なかった後輩が退部したいとか言い出してるんですけど。」


メガネを掛けていて髪の毛に若干白髪が混ざっているその先生は小走りにやってくる。首からかけられているネームタグには
「広田 聖子」と書かれていた。 見た目的には50代前半に見える、と思っては失礼だろうけど。


「えーっと、佐野さんだよね!退部、したいのかな?」

「え、あ、はい。その、去年は参加できなくて申し訳ないです。今更なのですが退部届を出させていただきます。」