僕は好きな人がいなかった

小学生の時も中学生の時も

そして、この先もずっと

人を愛さないで生きていくつもりだった

彼女が現れるまでは───



「おっはよう!陸人っ!」

「いったぁ 朝から背中叩くなよぉ」

「(´▽`*)アハハ これは失敬」

「で、どうしたんだよいきなり」

「いや〜困っちゃってねぇ〜」

「何かあったのか?岸本」

「いやぁ〜 それがね。
文化祭の件なんだけど、、
お願い!1回でいいから、文化祭の実行委員の手伝いしてくんないかな!?」

「げっ!!また岸本のお願いかよ」

「『げっ!!』ってなんだよぉ 酷いなぁ」

「お前、俺に色々と頼みすぎなんだよ」

「だって、暇そうなんだも〜ん」

「暇じゃないですぅ じっ〜として青春を味わってたんですぅ」

「なんだよそれ笑 誰もそんなことしないだろ」

「俺はするんですぅ」

「変わりものすぎ笑」

「まぁとにかく、やるってことで放課後会議室に来いよっ!よろしくな(*•̀ᴗ•́*)👍 ってことでじゃね〜」

「おい!俺まだ何もっ!!」

「(o ><)oモォォォォ~ッ!! 仕方がない奴だなぁホントによぉ」

さっき俺と喋って居たのが『岸本 和也』だ。
アイツは‎毎回俺に頼み事をしてくる。
少し厄介な奴だがそれなりに良い奴だ。