別に好きって訳ではなかった。
でも目が合うたびに呼吸が止まった時くらい苦しかった。
そんな季節をあなたは覚えてるかな?

いつも以上にあなたが近くにいるから少しドキドキしてしまったじゃない。

ずっと好きの手前だと思ってた。
こんなに意識すると思ってなかったし、こんなに好きになるなんて思ってなかった。

夢みたいに近いその声にすら触れられないのは、あなたに見えないように隠したこの指先が熱すぎるから。

あなたが腰掛けている窓の向こうはもう日が落ちそうで、あなたらしく吹いている風や影があなたと一緒に夕日に溶けてしまいそうで...

あなたじゃなきゃ嫌だよ。どこにも行かないでよ根拠も無いまますれ違って。この思いが全部いや、一つ届けばいいから。涙か溢れてしまうかもしれない明日を生きたいと思うのは願った未来を超える今をあなたの中に見つけることができたから。

あなたは私以外の人が好きなんじゃないかって思い始めて、やっぱり幸せの中身は不安ばっかりで、悲しいことで溢れていてずっと怯えてる。

言いたいのに言えない。こんなふうに歯を食いしばって、自分から逃げるみたいにずっと笑ってた。
でもやっぱりこの消せない思いがずっとあなたを愛している。

今はまだ居場所さえ分からなくて、答えはないけど永遠に続いてほしいと思える場所がある。
張り裂けるほど叫んでも届きそうで届かない。
この苦しさが全部教えてくれていた。

下手くそな言葉でごめんね
謝ってばかりでごめんね
でもずっと側にいたいから不正解や失敗の日々を照らす声に手を伸ばす。



きっとあなたと私の気持ちは同じだと思う。
でも臆病だから言えない。
この関係がひと夏だけにならないことを祈りながら私はずっとあなたに恋をしている。