ボカッ!ドカッッ!!


あー、今日も良い音が鳴ってる。最高だ。

アイツは…いつも通りムスッとした顔でいる。

前までは野次馬が毎日来てたんだけど、近頃は喧嘩売ってくる奴だけだ。

イカれてるよな、喧嘩してる音が良いだなんて

でもよ…俺の友達の方がもっとイカれてるんだぜ?

女なのに喧嘩強ぇんだわ、おまけに口も悪い

ヤンキー…よりは不良の方が響きがカッコいいか!

俺はアイツの全てを知ってる。もちろん弱みもだ。






























………まぁ正直こんなバカげた事はしたくない。

彼女には正当な道を歩んで欲しいんだ。

それなのに、俺が彼女をこの世界へ連れて来ちまった。

だから、俺は彼女と約束をした

「自分の事を受け入れてくれる人がお前を変えてくれたらこの世界から出ろ」…ってな。

半笑いで受け入れてくれたが…アイツはここを離れる気が無いと思うな。

でも、必ず居る。彼女の事を好きになる奴が。

だから今日も俺は倉庫に来た人と彼女を合わせている。