2分ぐらいでやっと止まった。

あたしは涙目で、顔が真っ赤になっていた。

恥ずかしさでしゃがんだ。


「何…してんだよ。俺…男…なんだ…けど!!」


息を整えながら必死で怒った。


「じゃあさ、なんで感じてんの?」


唯は怪しく笑った。


「と、とにかく、俺は男だ!!ここは男しか入れないだろ!?」

「ま、そうだけどな、例外もあるんじゃね?ま、調べたらわかることだけど。」


言い残すと、あたしを床に押し倒した。

え?何してるんですか、この人。


「服、脱がせればわかるだろ。」


そう言って、あたしのネクタイを緩めだした。

どうしよう…さっそく退学?

そんなことを考えても、ネクタイを緩める手は止まらない。


「やめて!お願いだから!!あたし女だから!!白状するから!!」


あたしが言うと、やっと手が止まった。


「ふん、最初から知ってたけど。」

「なんで!?俺、ちゃんと頑張ってたのに!!」


見抜かれたあたしは超ショック。


「校長室の前、通りかかったときに聞こえた。」


マジかよ。


転入初日、バレた…。