伊織は一度口を離して、玲蘭を見つめる。
「やめようよ、こんな事。わたしたち.....。」
「もし、兄と妹じゃなかったら、そうやって拒否してた?」
伊織は親指で玲蘭の下唇に触れる。
近すぎる距離で冷静になれない玲蘭は粗い呼吸をしながら、考えた。
玲蘭も、ずっとずっと、好きだったから、嘘はつけなかった。
「してない。私もずっと好きだっ...。」
伊織は「た。」も言わさずにもう一度キスをした。
そして、玲蘭の三つ編みをほどいた。
三つ編みがほどけて、はらりと髪が舞う。
玲蘭は恥ずかしくなり、伊織を思い切り付き飛ばした。
「なんで?逢沢さんがいるのに、こんなことするの?」
「さりなとはボーカルをやって欲しかったから、交換条件で付き合ってるだけなんだ。
キスもしたことない....。
玲蘭が.....初めてだよ。」
伊織は玲蘭だけを見つめていた。
その視線に、全てを奪われてしまいそうだった。
その時、ドアが開く音がした。
「あ、玲蘭、来てたの?」
奈々と似奈が来た。
「あ、朝比奈くん。どうしたの?」
「ちょっと、雨宮に聞きたいことがあって。」
「そっか。」
「お邪魔しました。」
伊織は、生徒会室を出て行った。
玲蘭はその日の生徒会の話し合いもどこか上の空だったから奈々も似奈も修也も智之も首を傾げた。
「やめようよ、こんな事。わたしたち.....。」
「もし、兄と妹じゃなかったら、そうやって拒否してた?」
伊織は親指で玲蘭の下唇に触れる。
近すぎる距離で冷静になれない玲蘭は粗い呼吸をしながら、考えた。
玲蘭も、ずっとずっと、好きだったから、嘘はつけなかった。
「してない。私もずっと好きだっ...。」
伊織は「た。」も言わさずにもう一度キスをした。
そして、玲蘭の三つ編みをほどいた。
三つ編みがほどけて、はらりと髪が舞う。
玲蘭は恥ずかしくなり、伊織を思い切り付き飛ばした。
「なんで?逢沢さんがいるのに、こんなことするの?」
「さりなとはボーカルをやって欲しかったから、交換条件で付き合ってるだけなんだ。
キスもしたことない....。
玲蘭が.....初めてだよ。」
伊織は玲蘭だけを見つめていた。
その視線に、全てを奪われてしまいそうだった。
その時、ドアが開く音がした。
「あ、玲蘭、来てたの?」
奈々と似奈が来た。
「あ、朝比奈くん。どうしたの?」
「ちょっと、雨宮に聞きたいことがあって。」
「そっか。」
「お邪魔しました。」
伊織は、生徒会室を出て行った。
玲蘭はその日の生徒会の話し合いもどこか上の空だったから奈々も似奈も修也も智之も首を傾げた。
