でもそれももう2週間前のことだ、今となっては医師の言葉も理解できるほど落ち着いた。 けれど落ち着いたと言っても自分の死を受け入れれる訳ではなかった、 私は余命宣告を、受けたあの日からずっとやり残した事について考えている。 もしかしたらこれが最後の夏になるかもしれない、心残りがないようにしたい。 だから私は病院を抜け出してやり残したことを実行する旅に出ようと決心した。