「ねぇ。‥‥。愛してる。ずっーーとそばにいてね!!」
 
そう笑って、彼に抱きしめながら言った。

「ええ。姫様。もちろんですよ。私はあなたのそばにいますよ。」

そう、優しい顔で笑って、ギュッと抱きしめていた。

幸せそうに二人は過ごしていた。

しかし‥‥。

ある事件が起きてしまった‥

「‥‥。良いんだよ。私はどんな君でも愛しているのだから‥」

そう切なく笑っていた。

お腹から血が流れ、止まらず、足はもう動かなくなり、少しずつ体も動かなくなっていく。

「姫様!!!!アァー!!!!!!ヴァー!!!!!」

その少女を抱きしめながら、叫んだ。

泣きながら、叫んで、ひたすらに叫んだ。

(この男はこんなにも苦しんでる‥彼女を失って、こんなにも悲しんでいる。どうしよう。)

助けに行かなくてはって思うのに、何故か、目を覚ませって言われているみたい‥‥。

そろそろ、目を覚める時が来た‥

ゆっくりと目を覚めて、あれ??と思いながらにも、私の上に被っていた毛布を取った。

毛布を被ってくれた人を探そうとして、後ろに振り向こうとすると、見知らぬの男が座って、私の顔を見て、切なく笑っていた。

彼の瞳からそらさずに、彼の瞳を見つめていた。

つい、聞いてしまった。

「ねぇ。君の名前は???」

そう聞くと、彼は言った。

「私の名前は、アモンですよ。」

「あなたの名前は何でしょうか???」

そう聞かれて、思わず私は答えた。

「私は‥ハナ」

アモンにまた聞いた。

「アモン。君はどうして、綺麗なの???」

アモンはクスッと笑って、私に聞いた。

「姫は‥‥‥。面白いですね。」

私はゆっくりと立ち、それに連れて、アモンも立った。

私はアモンに言った。

「私の命令聞くのなら、ここに来て。嫌なら、今すぐここから去って」

心のなかでは、行かないで、私のそばに居て‥そう請う自分がいた。

「姫。あなたのそばにいさせてください。」

そう切なく、笑って、そういった瞬間、しゃがんで、私に礼をした。