ある日の夜、アモンはこっそり私の隣から消えた。

そういうの初めてだったから、心配になって、ついていった。

ずっーーーと歩いて、家よりもずっーと星空がきれいなとこにアモンは立ち止まった。

星空を見上げていた。

アモンは雫を一つ落として、目を閉じて、目を開けた瞬間、羽を伸ばし、きれいな顔立ちだったのが、歪な骸骨になり、その上に黒いマスクをしていた。鼻から全部隠れていた。人間よりも大きくなっていた‥。

空に舞い上がって、飛んでいった。

その姿を見た私は‥。

他の人だったら、間違いなく、恐れていたはず。

叫んでいたはず。

でも、私は綺麗って思ってしまった。

こみ上げるこの想い。

かつて私に見せてくれた姿と同じだったから。

ずっーーとそばにいてくれたアモンはあの姿と同じだった。

私は木の後ろでしゃがみ、声を殺して、泣いた。

口に手を押さえて、泣いた。

「アモン‥。大好きだよ‥。ねぇ、君はまだ私を好きでいてくれる???あの指輪は誰なの???」

お願いします。

神様。私のアモンから奪わないでください。

私の隣はアモンだけがいい!!!

お願いします!!!

その代わり、なにかも全て、受け入れますので。

アモンは私だけを欲しがって、私だけを見て‥。

神様に願っていた。



泣き終え、そろそろ帰らないと‥。

ゆっくりと歩いて、家に着くと、まだ、アモンは帰ってきてなかった。

私はベッドの上に横になり、アモンの本名を言った。

「アモン・キラテディー‥。愛してるわ。」

そう言って、眠りに落ちた。