来年も再来年も、ずっと一緒に。

 背後で今一番聞きたい人の声がしたかと思ったら、わたしはぎゅっとうしろから抱きすくめられた。

「はぁ、はぁ、はぁ……間に合った……」

 ちょっと汗ばんだ懐かしいニオイに包み込まれ、じわっと涙が滲む。

「りょう……ちゃん?」

「ずっと一緒に見ようって約束しただろ? 来年も再来年もって」

「……うん。そうだけど」

「なんでスマホの電源切ってんだよ。全っ然見つかんなくて焦った」

「だって……来ない連絡待ってるのはツラいから……」

「俺はなあ、約束はちゃんと守る男なんだよ」

「でも……日本に帰ってくるなんて、一言も言ってなかったじゃん」