来年も再来年も、ずっと一緒に。

 じわっと涙が滲み、わたしはこぼれ落ちないように天を仰いだ。

 その瞬間——。


 ひゅるひゅるひゅるひゅる…………パーン!


 大きな打ち上げ花火が、真っ暗な空をぱっと明るく染めあげた。


「花火……はじまっちゃったよ、亮ちゃん」


 わたしの隣に亮ちゃんはいないってわかってるのに。

 なんでこんなところに来ちゃったんだろ、わたし。

 しかも、今年買ったばかりの真新しい浴衣まで着て。

 ひょっとしたら、「よ、久しぶり」なんて言って亮ちゃんが現れるんじゃないかって、淡い期待なんかして。


 ……バカみたいだよね。

 そんなこと、ありえないのに。