来年も再来年も、ずっと一緒に。

 あっ。ねえ、亮ちゃん。射的であのクマのぬいぐるみ取ってほしいな。

 あの真っ赤なリンゴ飴もおいしそう!

 買ったって、どうせひとりじゃ食べきれないんだろって?

 大丈夫だもん。あたし、もう子どもじゃないんだから。

 焼きそばのソースの香ばしい香りに、潮の香り漂うイカ焼き。

 あ~、お腹すいてきちゃったぁ。


「ねえ、亮ちゃんは何食べたい?」

 思わず隣を見上げながらそう口にして、あたしは雑踏の中で、足を止めた。


 ……そっか。亮ちゃんは、いないんだ。


「来年も再来年も、ずっと一緒に花火見ような」って約束してくれたのに。

 ……できない約束なんかしないでよ。