もしもあの春に あなたと出逢わなければ

舞い散る花びらは ただ白く見えていたでしょうか?

もしもあの夏を 二人で過ごさなければ

花火の輝きも 残らずに消えていたでしょうか?



一番綺麗な私を 抱いたのはあなたでしょう

愛しい季節は流れて 運命と今は想うだけ


もしもあの秋に 私が戻れるのなら

隠し通した あの涙さえ見せてしまうでしょう

もしもあの冬に あなたを信じていたら

今も二人で寄り添いながら 生きていたでしょうか?



一番綺麗な私を 抱いたのはあなたでしょう

消えない涙の記憶を 運命と人は呼ぶのでしょう


ああ あなたも私を想うのでしょうか?

二度と戻ることのない 駆け抜けた季節(とき)を



一番綺麗な私を 抱いたのはあなたでしょう

あの日心は震えてた だけど今溢れ出す

一番綺麗な私を 抱いたのはあなたでしょう

時を超えるこの想いは 愛の他 何があるでしょう


一番綺麗な私を……






中島美嘉 「一番綺麗な私を」