そうさ 僕は君の隣にいれなくなったの

人目なんか気にせず 泣き出しちゃったの

そうさ 君は他の誰かの彼女になったの

悔しいけど 、泣きたいけど もう遅いよな


大好きだった明日も 大嫌いな明日に変わって

僕だけに見せてた あの笑顔も

今では 違う誰かのものに変わってて



忘れられない恋をしてしまったの

優しいその手を 握っていたかった

まだ 少しだけ期待して待ってるの

未練タラタラで 笑っちまうよな




そうさ 僕は君の隣にいれなくなったの

夢の中では 何度もやり直しているくせに、

あれから 何度 君のぬけがらを拾い集めたんだろ

当然 捨てられないままさ、 僕は弱い男だな、



あれから ずっと探してた

君の 心変わりの理由にも

あの時 気付いていたらな なんて、

乾いた言葉が 風に飲まれ消えていく



最後の僕らを 君はおぼえてる?

駅を過ぎた 先の公園の前で君は

無理に笑って 涙をこらえてた

肌寒い夜 僕は恋を失くした




待ち合わせのあのコンビニの前も、

手を繋いで歩いた あの散歩道も、

遠回りして、 思い出ごと消そうとしたけれど

残ったまま ずっとしめつける




忘れたくないと 心が泣いてるの

素直な笑顔の 理由になっていたかった

君が好きだった あのバンドのライブ

チケットは一枚 余ったままだよ、



忘れられない恋をしてしまったの

優しいその手を 握っていたかった

まだ少しだけ 期待して待ってるの

未練タラタラで 笑っちまうよなぁ、



綺麗すぎた 恋のやけどが 今も残る






北谷琉喜 「恋残り」