麗しきヴァンパイアは大和撫子に救われる



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「・・・・・・思い出したよ」


しばらくして応接のソファーで撫子を自分の膝に乗せ、後ろから抱きしめたままイオンが話し出した。


「撫子が襲われたのを見たとき、同時に違う映像が頭に現れた。
それは父親が人間の娘を殺したところだった」


撫子は身体を少し傾けイオンを見上げる。
イオンは前を向いたまま、