********* 「・・・・・・思い出したよ」 しばらくして応接のソファーで撫子を自分の膝に乗せ、後ろから抱きしめたままイオンが話し出した。 「撫子が襲われたのを見たとき、同時に違う映像が頭に現れた。 それは父親が人間の娘を殺したところだった」 撫子は身体を少し傾けイオンを見上げる。 イオンは前を向いたまま、