午前の外来が終わり医局で昼ご飯を食べていると、航也の胸ポケットのピッチが鳴った。

「はい、鳴海です」

「航也?俺だけど」

「おう、翔太か。華と連絡取れた?」

「いや、それがさ、携帯に何度電話しても出ないんだ。
華の親は日中仕事でいないから、あいつ1人で家で寝てるはずなんだけど。ぶっ倒れてたら困るから、俺これから華の様子見てくるわ」

「わかった。俺、携帯持っておくようにするから、また連絡して。もしだったら、そのまま連れて来いよ」

「あぁ、わかった」

そして翔太との電話を切り、航也は午後の外来に向かった。