本棚の上に置いていたアルバムを見つけたらしい英介さんが、立ち上がって持ってくる。

 クラス会があってから懐かしくなって、昨日英介さんが眠った後に一人で見ていたのだ。

「俺も見たい。へぇ、中学かぁ」

「私の顔変だから、見ないで下さいよね」

 クラス別の個人写真をじっくり見る英介さんに、恥ずかしくなってワタワタすると、英介さんはアルバムを取られまいと、私の手の届かないように上に持ち上げて笑う。

「唄、全然変わってないじゃん」

「子供っぽいってことですか」

「可愛いってことだよ」

「……もー」