「唄、おはよう」

「英介さん、おはようございます」

 朝食ができる頃、大きなあくびをしながら起き上がった英介さんと一緒に、小さなテーブルの上で一緒に手を合わせる。

「うん、美味い」

「パンと目玉焼き焼いただけですよ。サラダは適当だし」

「でも、唄の手料理はいつも美味しいよ」

 笑ってくれる英介さんに、私も照れ笑いを返し、焼いたパンを頬張る。

 インドアの英介さんに合わせ、天気が良くても二人で部屋でゴロゴロしていることも多く、今日もそのパターンになりそうだ。

「それアルバム?」