「どういうことですか?」

 引っかかるニュアンスの単語を言われ、繋ぎ姿の英介さんは立ち止まる。

「宝生さんの新しい彼氏、大原君に負けずにカッコ良かったから、ただの面食いなのかと思って」

「新しい彼氏って?」

「あら、知らないの? 昨日ひまわり園に二人で来ていたのよ」

 知られたくなかったが、雅君のことを好きだと思って行ったのだから、悪く言われても仕方がない。