カリカリしているおばさん社員にプリントを突き返され、急いで自分の席に帰る。 頭がついていかない、仕事の時は切り替えてしっかりしないと。 体はもう十分平気なのだが、心がそわそわしていて……長かった午前中を終え、昼休み食堂でお弁当を食べていると、英介さんが声をかけてきた。 「ちょっと時間ある?」 「……はい」 他の社員の視線を感じながら外へ出ると、変わらぬ笑顔を向けられる。