逆の立場だったら、異性のいるグループに何度も行かれるの、嬉しくはないもんな。

「私のことはいいから、先に計画立てていいよ」

「あ、久我君も行けたら行くってよ」

 雅君にしては珍しく、物凄く早い返事。絵文字はついておらず簡素なものだが、文字の奥には確かに雅君がいる。

 以前の私だったら飛びついていたかもしれないが、今はそういうわけにはいかない。

「まだ六月だから、イベントないもんなぁ。夏になったら海にプールとか、花火とか色々あるのにね」

「芽衣子は行く気満々だね」

 素直に喜ぶ芽衣子が、少しだけ羨ましかった。