飲んで、のまれて 愛されて

ーーーーーーーー西 朱羽 side


嵐くんの家を後にした私は
思い足取りで職場に向かった。




少し大きめの音を立てて店の鍵を開け店内に耳をすませた。




一応。人の気配はしない


ゆっくりとスタッフルームの扉を開けた



気合を入れて扉を開けたのに
部屋の中は真っ暗で 人1人いなかった


ほっと胸をなでおろし、いつものオープン作業をこなしていた。



いつもより早めに作業が終わった私は
オープンまで座ってタバコを吸っていた


ーーーーーープルルルル


すると私の携帯から着信音がなった

ディスプレイを見ると エリアマネージャーの佐藤さんからだった


「お疲れ様です!どうされましたか?」


私は佐藤さんからの電話に出た


ーーーあー、お疲れ様。朱羽さ昨日何時に帰った???



「え?昨日はクローズしてから出来上がったテイクアウトメニューを届けるために割とすぐ店出ましたよ??」


ーーーそやんな、茉莉は一緒に出た??


茉莉という言葉にぴくりと反応してしまった
どうしても昼過ぎの人の気配を思い出してしまう