その後朱羽ちゃんは嵐に何か話していたけど
俺には聞き取ることが出来なかった
かと言って聞き返す勇気も俺には無い
少しの雑談をしたあと
朱羽ちゃんは仕事に向かうために嵐の家を後にした
「気をつけろよ」
やっと1人でおちつける空間になったと思ったのに
その沈黙を破ったのは寝ているはずの嵐だった
「…お前。起きてたんかよ。どこまで聞いてた?」
俺は嵐に探りを入れた
「お邪魔しましたー!しか聞こえてないから何も聞いてへん」
俺はほっと胸をなでおろした
「ん?じゃあ気をつけろって何を??」
「西 朱羽…。あの子は俺らなんかとは比べもんにならんくらい。簡単に触れてはあかん子やで」
嵐の言葉にゾッとした
何も聞いていないはずの嵐にはあの子の抱えていたどす黒い何かなんて、分かるはずがないのに
嵐は何かを察知したのだろうか
闇と闇は惹かれ合うものなのか…??
「嵐…お前もしかして、朱羽ちゃんのこと気になってたりする??」
「ふざけんな…そんなわけないやろ普通に。まだ会って1週間経ってないねんぞ」
嵐は全否定した
本人にも自覚はないんやろうな…
あんなにも女を拒絶していた嵐が自ら朱羽という女性に歩み寄っている事実を
きっとこれは他人にしか分からない嵐の変化なんだと思う
もしかしたら朱羽ちゃんは嵐の光になれる人なのかもしれない
俺はそれに期待を寄せることしか出来ないけど
何かが変わるかもしれない予感に不安と期待を胸に秘め俺は嵐の家を後にした
ーーーーーーーーーー藤上 純side end
俺には聞き取ることが出来なかった
かと言って聞き返す勇気も俺には無い
少しの雑談をしたあと
朱羽ちゃんは仕事に向かうために嵐の家を後にした
「気をつけろよ」
やっと1人でおちつける空間になったと思ったのに
その沈黙を破ったのは寝ているはずの嵐だった
「…お前。起きてたんかよ。どこまで聞いてた?」
俺は嵐に探りを入れた
「お邪魔しましたー!しか聞こえてないから何も聞いてへん」
俺はほっと胸をなでおろした
「ん?じゃあ気をつけろって何を??」
「西 朱羽…。あの子は俺らなんかとは比べもんにならんくらい。簡単に触れてはあかん子やで」
嵐の言葉にゾッとした
何も聞いていないはずの嵐にはあの子の抱えていたどす黒い何かなんて、分かるはずがないのに
嵐は何かを察知したのだろうか
闇と闇は惹かれ合うものなのか…??
「嵐…お前もしかして、朱羽ちゃんのこと気になってたりする??」
「ふざけんな…そんなわけないやろ普通に。まだ会って1週間経ってないねんぞ」
嵐は全否定した
本人にも自覚はないんやろうな…
あんなにも女を拒絶していた嵐が自ら朱羽という女性に歩み寄っている事実を
きっとこれは他人にしか分からない嵐の変化なんだと思う
もしかしたら朱羽ちゃんは嵐の光になれる人なのかもしれない
俺はそれに期待を寄せることしか出来ないけど
何かが変わるかもしれない予感に不安と期待を胸に秘め俺は嵐の家を後にした
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