飲んで、のまれて 愛されて

そんな自分にひたっている間にのぼせて来たので頭と体を洗いお風呂場から出た


脱衣所の鏡に映る上裸の自分と目が合う

俺の体には首から腕にかけて絵が入っている


狼の形のトライバル







そういえば…朱羽ちゃんの肩にもなんかのタトゥーが入っていた気がする、、、、




気になった俺はTシャツを身につけ
朱羽ちゃんが居る寝室に向かった



寝室に入ると気持ちよさそうに朱羽ちゃんが眠っていた


俺はソファーに腰かけ
朱羽ちゃんの肩の袖部分がめくれていたのでゆっくりとタトゥーをのぞきこんだ



肩の部分に翼のデザインタトゥーが入っていた
よく見ると悪魔の翼とレタリングのデザインだった






…悪魔の羽根???
ちょっと怖めなデザインやなあ…


いや…まあ、狼の俺が言えることじゃないか



タトゥーは近年オシャレとして定着しているが
オシャレの中にも何かとの決別や意志を持って入れる人だって沢山いる


そんな俺も意味を持って入れた中の一人


朱羽ちゃんも何となく意味がある気がする…



まあ、俺には関係ないけど




そんなことを考えているとウトウトとしてきた

ソファーに寝転んでいる俺は自分の腕を枕代わりにしながら仰向けの体制だった


何かが俺の手にそっと当たり

俺はそれをそっと掴み返した



そこから俺の意識は夢の中へと落ちていった





ーーーーーーー蘭side END