飲んで、のまれて 愛されて

俺の自宅はあのビルから近くの1DK
家にはほとんど寝に帰るだけなのもあって

ベッドとソファーとゲームをするためのテレビとテーブルのみ


かなり簡素な部屋だが問題は無い


俺は朱羽ちゃんを抱きかかえて一旦ソファーに寝かせた


一応女の子やからベッドに寝かせてあげる予定だが

男の一人暮らしベットメイクなんてして出ていくわけが無い


すよすよと眠る朱羽ちゃんを横目にせっせとベッドを整える


朱羽ちゃんはソファーの上でぐるりと寝返りを打とうとする



「ちょ、ま…!危なっ…」


ソファー自体はそんなに高さがないが転げ落ちたら普通に痛いと思う


それを阻止するために手を伸ばし朱羽ちゃんの頭を支えた



その支えた手は
そのまま朱羽ちゃん脳での中に絡め取られた



膝立ちでベッドを整えていた俺は左手を絡め取られただけで簡単にバランスを崩してしまった



そのままゆっくりと床に肘を着いたままどうしたらいいかを考える

女の子が部屋にいるのなんて何年ぶりかも分からんし
ましてや、ガッツリタイプの女の子こんなの手出すなって言う方が難しいやろ…




Flowerの客じゃなきゃ確実に喰ってたな…

そんなことを考えている間に朱羽ちゃんがボソボソと寝言を話す



「ううぅ……さむ…」



「ああ…、ごめんごめん。Tシャツ貸したるからお手て離して?」


朱羽ちゃんはノースリーブの服を着ていたので俺の長袖のシャツを貸してあげることにした


寝ぼけている朱羽ちゃんをバンザイさせて俺の服を上から着せた



そのまま起こさないようにゆっくりと抱き上げ布団にそっと朱羽ちゃんを置いた