それから1ヶ月。

噂で聞いたけど、先輩はあの日から1回も学校に来てないらしい。

……多分、私のせいだ。

今は家庭の事情で休んでいる、ということになっているようだけど、このまま学校を辞めてしまったりして、もう二度と会えなかったらどうしよう。


「芽衣、最近元気ないね。
やっぱり先輩がいないせい?」


「……先輩が来なくなる前に、ちょっと私が悪いことしちゃったっていうか……。
だから、謝れないまま会えなくなったりするのは嫌だなって…。」


「そっかぁ…。
でもきっと大丈夫だよ。そのうち何もなかったかのように来るようになると思うな〜。」


「そうかな。だといいなぁ…。」