好きです、付き合って



「な…なんでしょう」

「ちょっと校舎裏来て」

「えぇ……?」


戸惑っていると、手首を掴んで引っ張ってくる。


「ほら。行く」

「あぁ……」


梅原くんはそのまま私を校舎裏に連れて来た。


「梅原く「廉でいい」

「えーっと…じゃあ、廉くん」

「うん」


珍しく彼は微笑んだ。…珍しいのか知らないけど。そんな、彼の表情を知ってるほどの仲じゃない。

お互い向き合った。沈黙が続く。それを破ったのは、衝撃的な一言だった。


「好きです、付き合って」

「え」


え、しか出ない。
夢か、そうか。イケメンに告白されるとか、どこぞの学園ラブコメだよ?


「じゃあ」


え?彼は言うだけ言って去ってしまった。

ええええええええ!!!!????