そういえば今日、光が模試の結果が出るって緊張してた。もしかして結果が悪くて落ち込んでるとか?


もうどうしたらいいか分からない。



そんな時、『今度から何かあったらすぐ言って。忙しいとか考えなくていいから』って言ってくれた彗の言葉を思い出す。


…彗、頼っていいかな?



スマホを取り出して、意を決して彗に発信する。



『もしもし』



いつもの掠れた声に、何故がほっと安心する。



「彗っ、」



『…どうした?』



異変を感じ取ったのか、真剣な声色



「光がっ、帰ってこないの」



『え、』



「彗、助けてっ」


ぎゅっとスマホを握って精一杯の声を出す。



『すぐ行くから、待ってて』



そう言って、電話を切って、30分後には車で来てくれた彗。