「…やっぱり俺も下まで送る」



心配そうに私を見つめる彗。



「あー、大丈夫だから!取って食ったりしねえよ」


って恒さんがいうけど、お前が1番ちゃらんぽらんなんだよって頭を抱える彗。


「…海、家着いたらちゃんと連絡して」



「うん、分かった。」



こうやっていつも心配して、女の子扱いしてくれるんだから。


もっと彗に囚われて抜け出せなくなるんだよ。


みんなでエレベーターに乗り込み、一階まで降りる。



「海ちゃんの好きな人、彗でしょ?」


エレベーターの中、流さんがニヤッとした顔で私にそう問いかけてくる。



「…え、どうして」



「え、そうなの!?俺気づかなかった」


と、驚いている恒さん。



「見てれば大体わかるやろ。好きな人聞いた時の反応とか」



「気づかないのは彗と、恒くらいだね。」


へらへらって笑う宙さんにすらバレてたの!?