「…ずっと当たり前にそばにいるんだもん。…そんなの思わないよ。」
言えるわけない。本当はずっとかっこいいって
思ってるよ。
会うたび、カッコ良すぎてむかついてるよ。
「じゃあそばにいなかったら、思うわけ?」
今まで見たことのない、鋭い視線。
ぎゅって胸が痛くなる。
「えっと、」
なんで、怒ってるの…?
そう聞こうとした時、被せられた言葉。
「まあいいや。気をつけて帰れよ」
それだけ言って、他のメンバーの後を追ってシャワー室へ向かって行ってしまった。
それからの道のりはショックすぎて覚えてない。
…彗を怒らせてしまった。どうして?
なんて言えばよかった?
そうなると私の活力は一気になくなってしまって、ゾンビのようにゆっくり歩きながら家に着いた。



