Galaxyな彼は、【完】


「まあ、俺ら人気だから一枚しか取れなかったけど。絶対見にこいよ!」



って、半強制的に手に握らさせれるチケット。



「わかった…」


そんなこと言われたら、見に行かないわけにはいかない。



「見たら俺のこと好きになっちゃったりして」


イタズラに口角をあげるその表情と発言に


ジタバタとうるさく暴れ出す鼓動。


「な、っ、バカ言わないでよ!」


身体がぶわっと熱くなるのが分かる。


「ははっ、だよな!じゃ、おやすみ〜」


「うん、おやすみ」


閉められる窓。


…はあ、油断も隙もあったもんじゃない。


コンサートなんて見なくたって、もう彗に夢中なんだよ。


好きすぎてどうしたらいいか困ってるのに、本当鈍感なんだから。