「昨日、遅くまで看病しててくれたんだろ?」
そんなん起こせねーよ、ってくしゃっと笑う彗
いや、すぐ一緒に寝ちゃったんだけどね。
「体調はどう?」
「まだちょっと喉が痛い気がするけど、熱は下がった。ありがとう」
「ならよかったけど、仕事は休めるの?」
「スケジュールずらせなかったみたいで、あともうちょっとで夜川さんが迎えにくる。」
昨日の夜あんな熱があったのに…
大丈夫かな?またぶり返しでもしたらって心配になる。
熱出ても自分では気づかないところがタチ悪い。
「そっか…」
「送れないけど、大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。」
こんな時まで私の心配。